4年生以下の低学年の試合では「ボーク」は取らずに注意のみになりますが、本来ボークは「マナー違反」防止が目的ですので低学年でも注意を受けるようなことが無いよう基本は知っておいてもらいたいことです。5年生・6年生以上になれば知らなかったでは済まされません。是非とも「何をしてはいけないのか」を理解してください。
【基本】 『野球規則 6.02(a) <8.05>』からの抜粋 |
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塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。 |
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(1) |
投手板に触れている投手が、投球に関連する動作を起こしながら、投球を中止した場合。 |
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(2) |
投手板に触れている投手が、一塁または三塁に送球するまねだけして、実際には送球しなかった場合。 |
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(3) |
投手板に触れている投手が、塁に送球する前に、足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。 |
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(4) |
投手板に触れている投手が、走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合。ただしプレイの必要があればさしつかえない。 |
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(5) |
投手が反則投球をした場合。 |
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(6) |
投手が打者に正対しないうちに投球した場合。 |
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(7) |
投手が投手板に触れないで、投球に関連する動作をした場合。 |
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(8) |
投手が不必要に試合を遅延させた場合。 |
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(9) |
投手がボールを持たないで、投手板に立つか、これをまたいで立つか、あるいは投手板を離れていて投球するまねをした場合。 |
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(10) |
投手が正規の投球姿勢をとった後、実際に投球するか、塁に送球する場合を除いて、ボールから一方の手を離した場合。 |
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(11) |
投手板に触れている投手が、故意であろうと偶然であろうと、ボールを落とした場合。 |
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(12) |
故意四球が企図されたときに、投手がキャッチャースボックスの外にいる捕手に投球した場合。 |
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(13) |
投手がセットポジションから投球するに際して、完全に静止しないで投球した場合。 |
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ペナルティ |
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(a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティーの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。 |
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『6.02(a)原注』 |
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ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうとするのを防ぐためであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投手の”意図”に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。 |
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【補足】 |
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上記『原注』にあるように「意図的に騙す」ことを防ぐルールであることを理解し、選手はフェアなプレイを心がけてほしい |